3月10日 ウクライナについて思う事

最近ウクライナという国の情勢が ニュースで頻繁に取り上げられます。面積は日本の二倍弱、人口は約三分の一位の規模の国です。これだけニュースに取り上げられる国なので その歴史や現状に至る経過について少し勉強してみようと思いましたが 結構由緒正しい歴史を持つわりにはロシアやドイツに虐げられてきた悲惨な過去があり 現在に至るまでの経過もあまりに複雑すぎて 殆ど理解できませんでした。

日本の様な凄く平和な単一民族国家からは想像もできないくらい多民族により形成されている国家であり 多くの国々により支配されてきた歴史が 現在のウクライナの人たちの生活にどのように影響していて どちらを向いていらっしゃるのか 皆目見当がつきません。日本も第二次世界大戦で敗戦国となり戦勝国の支配下に一時的に置かれた時代はありましたが それ以外は殆ど見た目には平和である国の人間にはウクライナの人たちが現在何を感じて何を希望されているのかなんて絶対に理解できないと思います。

辛うじてつけ刃で勉強して理解できたのは 位置的に西側にあるEU諸国に近い地域では EUと仲良くしたい人が多いみたいだし、東側の地域では ロシアに近いしロシア人の比率が高いらしいので当然ロシアとくっつきたいみたいだという事です。ロシアが軍事的な行動に出た大義名分はロシア人の生活を守るため、という事ですが基盤は弱いかもしれませんがウクライナという国家は一応独立していて 世界地図にもはっきりと国境が引かれています。いくらロシア人の比率が高い地域だからと言って そのロシア人の生活を守るために軍事的な行動に出るのは行き過ぎではないかと思います。

まあ、ウクライナという国の中にクリミア自治共和国なんてものが存在するくらい複雑なお国事情ですから ロシアの言い分にも一理あるのかもしれませんが ウクライナの独立性を犯している事であるのは間違いないと思います。大体ロシアのソチではオリンピックは終了しましたがパラリンピックが開催されている最中なのです。多分に名目化されてはいると思いますが 一応世界の平和の祭典を開催している国が 他の国の独立性を侵すような軍事行動はやはりどうみても 肯定できるものではないように思いますが 如何なものでしょう?

とにかくウクライナという国については 全く無知なので ロシアの言い分が正しいのか オバマさんの言い分に理があるのか見当もつきませんが 私はウクライナの現状に対する日本政府の態度にははっきり言って凄く腹立たしく思っています。普段なら 言い古された表現ですが アメリカがくしゃみをすると日本が風邪をひく と言われるぐらいに精いっぱいアメリカに尻尾を振って見せるのに、ロシアとせっかくいい関係を築いてきたのだから ウクライナに対するロシアの行動に非難めいた発言を控えようとしていることに対して腹が立ちます。せっかくロシアに一生懸命 結構長い間尻尾を振ってきたのだから 天然ガスなどいろいろな情勢が絡んでいるのでしょうが アメリカに背を向けてでもロシアにいい顔をしたい 等というさもしいしみったれ根性に 情けなくて泣きたくなります。

ロシアに尻尾を振った結果 北方領土を返還することに前向きな発言でもあったのならともかく 北方領土の返還なんて夢のまた夢 みたいね現状でロシアに尻尾を振り続けてどうすんねん。ロシアのウクライナに対する行動は明らかな内政干渉であり 戦争行為であると思います。北方領土問題を抱える日本は 尚更領土を侵害されているウクライナを支持する意思を明確に表現すべきだと私は思います。

安倍さんは 自分の勝手な思い込みからの行動である 靖国参拝によって大きな国益をそこなったのだから 今こそ独立国家日本ここにありという心意気を鮮明に示してほしいと思います。国後島を昨年ロシアのメドベージェフ大統領が訪問した時に 日本が何の反発する態度も示さなかったから 余計に韓国や中国にまで舐められるのです。

日本の毅然とした態度を示すいい機会ですから 世界に日本の断固たる意志を表してほしいけれど 現実には無理なんでしょうね、とっても悔しいけれど。

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