よくあるご質問

飼い主さんからよく受ける質問にお答えします。
※10年前に掲載した内容もあり、情報が古い場合もございます。お気付きの点がありましたらご指摘、ご指導ください。

膀胱炎


  • うちの犬は時々赤いおしっこをしますが、病気ですか?


    飼主さんが何度も赤色尿を確認されているのでしたら、病気又はケガの可能性が強いと思います。赤色尿には、血液が尿に混じる血尿と、赤血球が壊れてその赤い色素が混じる血色素尿があります。血尿の原因としては、腎臓や膀胱で結石ができて尿路粘膜を傷つけて出血、炎症を起こす場合(尿石症→膀胱炎)、膀胱に腫瘍ができた場合、事故等により尿路に損傷を受けた場合等が考えられます。血色素尿の原因としては、フィラリアが本来の寄生部位(肺動脈)ではない右心房から大静脈に寄生した場合(大静脈症候群)、ネギや玉ねぎ、ニラ等を摂取してその有毒成分により溶血が起こった場合(ねぎ中毒)、赤血球に住み着く寄生虫(バベシア、ヘモバルトネラ等)により溶血が起こった場合等が考えられます。いずれにしても、重篤な恐ろしい病気ですから、なるべく早く病院で診察を受ける事をおすすめします。


  • うちの猫は最近 頻繁にトイレに長時間座っていますが、あまりおしっこは出ていません。どうしてですか?


    尿検査をしてみないと、はっきりした事は解りませんが、尿中にストルバイト、シュウ酸カルシウム等の結晶が生じ、それらが寄り集まって尿道に詰まってしまい、尿が出難い状態になっている可能性が高いと思われます。尿道が完全に詰まってしまい、尿が全くでない状態になってしまうと、三日くらいで命に関わる場合もありますから、出来るだけ速やかに病院で診察を受け、適切な治療を始めてください。


  • 病院に通い膀胱炎の治療をすると頻尿等の症状はなくなるのに何度も再発してしまいます。どうしてですか?

    種類、性別、年齢等により一概には言えませんが尿石症、膀胱炎等の病気は体質的に完全に縁を切ることが難しいケースも多いようです。そういう場合、症状(頻尿や血尿等)を改善する治療が終了してからも、予防の為の食事療法等の治療や定期的な検査が一年或いはそれ以上必要だと思います。再発を繰り返すと膀胱や尿道の状態はどんどん悪くなり、場合によっては手術が必要になる事もありますから 目に見える症状かないのに治療や検査を続けるのは根気が要りますが、病院の指示に従って頑張ってください。


  • 膀胱炎はメスよりオスの方がかかり易いと聞きましたが何故ですか?

    犬や猫の膀胱炎は尿中の固形物が尿道に詰まって起こる場合が多いのですが、オスの尿道が細くて長いのに対して、メスは太くて短いのです。だから、オスの方が詰まり易いので、病気にかかり易いと思います。尚、人間の場合は 細菌感染から起こるケースが多く、尿道が太くて短い為 外部から細菌の侵入し易い女性に多いと言われています。