よくあるご質問

飼い主さんからよく受ける質問にお答えします。
※10年前に掲載した内容もあり、情報が古い場合もございます。お気付きの点がありましたらご指摘、ご指導ください。

ワクチン


  • うちの猫はもう高齢なのでワクチンはやめておいた方がよいでしょうか?


    高齢になるほど、基礎的な体力が低下しますから、ワクチンによる体への負担(アレルギー反応や発病)を飼主さんが心配される気持ちはよく分かります。しかし免疫力も低下していますから、病気に罹りやすく、罹ったときの抵抗力や快復力も低下していますから、なおさらワクチンが必要であるとも言えるかもしれません。ですから、まずは病院でしっかりと診察を受けて、基礎疾患の有無やその日の体調等を考慮し、ワクチンを射つ事のリスクと射たない場合のリスクを十分に理解されたうえで判断された方がよいと思います。


  • 初めて猫を飼うのですが、猫にも予防注射はありますか?


    長年猫を飼っていらっしゃる飼い主さんでも、猫のワクチンを御存知ない方が多いようですが、いわゆる「ネコ風邪」等を予防する3種混合ワクチンと白血病のワクチンがあります。「風邪」というと、簡単な病気のように思われるかもしれませんが、ネコにとっては命に関わる事も少なくない恐ろしい病気ですから、冬を迎える前に是非きちんと接種して予防してあげましょう。 尚、ネコの風邪が人間へ伝染する事や逆に人間の風邪がネコに伝染する事はありません。


  • ワクチンを毎年受けていたのに、ジステンパーに罹ってしまいました。ワクチンが効かなかったのでしょうか?

    ワクチンによる予防は絶対ではありません。その時の本人の体調や環境、感染源との接触の度合い等によっては、発病してしまう事もあると思います。ワクチンを接種していない場合に比べて、病気に罹る可能性はずっと低かったでしょうし、罹ったにしても症状がずっと軽くてすんだはずですからワクチンの効果はそれなりにあったと思います。ですから、ワクチンを受けていても、普段から体調や環境に気をつけてあげる事が大切だと思います。

  • Q
    犬を飼い始めたのですが、必要なワクチンの種類と時期を教えてください

    A
    子犬に接種してあげていただきたいワクチンは、狂犬病ワクチンと混合ワクチンがあります。狂犬病のワクチンは、狂犬病を予防する為の注射で、生後3ヶ月を過ぎたら接種する事が飼い主さんに義務付けられています。狂犬病は日本では数十年発生していませんが、万が一再び発生した場合の危険性とその可能性が低くない現状を十分に認識して頂いて、必ず接種してください。混合ワクチンは、ジステンパーやパルボウィルス感染症等数種類の病気をまとめて予防するワクチンで、生後60日目と90日目に接種するのが理想的だと思います。当病院では、6種と9種の2タイプを用意していますので、その内容と必要性、費用等を考慮して選んでください。


  • どうして混合ワクチンは、60日目と90日目の2回接種するのですか?

    子犬は初めて飲む母乳(初乳)により母犬からもらう免疫(移行抗体)により守られていますが、この抗体は生後50~60日で消失すると言われています。ですから、最も幼くて無防備な状態の60日目位に一回目の予防接種が必要だと思います。(ペットショップ等では40日前後で接種して飼い主さんに引き渡す場合もあるようですが、その効果は移行抗体とともに消失する可能性があります)ワクチンを接種すると、約2週間でその病気を予防できる十分な量の抗体が体内に造られますが、少しずつ減少していき、1年後には予防に不十分な量にまで減少してしまいます。ところが、一度接種してその一ヵ月後、まだ抗体が十分にある時期にもう一度接種すると、抗体が約2倍量にふえます。勿論、時間とともに同様に減少していきますが、その後一年毎に接種していけば、最初に一回しか接種しなかった場合に比べて、ずっと高い抗体量を生涯維持できるので、最初に一月間隔で二回の接種をお勧めします。