よくあるご質問

飼い主さんからよく受ける質問にお答えします。
※10年前に掲載した内容もあり、情報が古い場合もございます。お気付きの点がありましたらご指摘、ご指導ください。

ペットの梅雨対策


  • 三歳の雌の柴犬を飼っていますが、雨の日は散歩を嫌がります。嫌がるなら散歩を止めた方がいいのか、強引に連れ出した方がよいのか解かりませんのでアドバイスをお願いします。

    殆どの犬は散歩が大好きで、食事と並んで楽しい時間のはずですが、雨の日は嫌がる犬が結構多いみたいです。散歩は犬にとって、単なる運動の時間ではなくて気分転換が出来る貴重な時間ですし、家の中を汚したくない気持ちがありますから、決まった時間に散歩すれば 大体決まった場所で排泄を済ませる習慣が身についているでしょう。ですから、雨が降っても出来れば散歩をさせてあげた方が良いと思います。
    雨に濡れる事は犬にとっても 勿論健康上望ましくありませんから それなりの対策が必要です。人間なら傘やレインコートのお世話になしますが、犬の場合もレインコートは実用的なものからカラフルで可愛らしいものまで販売されていますし、飼い主さん手作りのレインコートを着用している犬も見かけます。もしコートの着用を嫌がらないのであれば、コートを着用して普段どおりに散歩をすればよいでしょう。ペット用の衣服は皮膚の為に良くない場合が多いので おすすめしませんが、レインコートは身体を濡らさない為に有効ですから悪くないと思います。最初は嫌がるかもしれませんが、普段から時々着用の練習をしていると、コートを着たら楽しいお散歩にいける事を理解してそれ程嫌がらなくなる場合も多いみたいですから、別に雨の日に限らず時々試してみましょう。尚、レインコートを着用していても足元や腹部など 結構濡れたり汚れたりしますから、散歩から帰ったら 点検して清潔で乾いた状態に戻してあげてください。ほったらかしにすると 風邪や皮膚の病気の原因になりますから注意してください。
    もし、レインコートの着用がどうしても難しいなら、屋根があって犬の散歩の可能なスペースがないか探してみるのもいいかもしれません。近所の大きな橋の下の川原は結構な広さがあり 雨の日には犬が散歩に集まっているみたいです。排泄の問題などありますから、くれぐれも一般の方の迷惑にならない場所を選んでください。近所にそんなスペースが見つからなかったり、あっても時間や移動手段がないような場合は、家の中で飼い主さんが十分に運動と気分転換の為に相手をしてあげましょう。屋内での排泄は、いずれ老齢になって散歩に出られなくなった場合などに必要ですから、トイレの場所を教えてあげて、排泄しそうになったらその場所へ連れて行って、上手く出来たら褒めてあげましょう。トイレ以外の場所でしたら叱ってあげましょう。辛抱強く繰り返せば、犬も人間同様で褒められれば嬉しいし、叱られたら悲しいので自然と決められた場所で排泄できるようになるでしょう。そうすれば散歩に出たと気きは屋外で、散歩に行けないときは屋内のトイレで排泄できる習慣が身につくと思います。雨の中でずぶ濡れになりながら、散歩をしている犬を時々見かけますが、感心できません。人間なら、全身ずぶ濡れになっても、家に帰ってお風呂に飛び込めば、風邪をひかずに済むかもしれません。でも、犬の場合雨で濡れたからといって、その度にシャンプーをすれば皮膚に負担がかかるし、タオルで拭いただけでは十分に乾かず、風邪や皮膚病も心配されます。もし犬が雨の中の散歩を嫌がらなくても、程ほどでずぶ濡れにならないうちに切り上げるように心掛けてください。


  • 生後六ヶ月のシーズーを飼っています。初めての梅雨を迎えるので、この時期に注意すべき事があれば教えてください?


    シーズーは顔かたちからして、目と耳の病気になり易い種類です。特に梅雨時は結膜炎や涙が溢れて目の下の部分に炎症を起こし易いので注意してください。目ヤニや眼の充血、瞼の腫れ等に気づいたら早めに病院で診察を受けて治療しましょう。耳が垂れているので 耳の穴の風通しが悪い為 細菌や真菌、そしてダニによる外耳炎にも罹り易いので 時々耳の穴をチェックしてください。耳垢で汚れていたり、赤く腫れていたりしたら要注意です。顔を左右に繰り返し振ったり、耳を前肢で掻いたりする様になったら 直ぐに治療が必要ですから、病院へ行きましょう。この時期には、ノミやダニ等の皮膚に寄生する害虫が発生して活動を始めますから 公園などの草むらにも要注意です。お散歩の時に草むらから犬や猫に飛び移ろうと待ち構えていますから 近付かない事が懸命ですが、犬はそんな草むらが大好きです。だから、この季節に何もしなければ ノミやダニに寄生される事は仕方のないことです。ですから、寄生される前に駆除薬を予防的に投与する事をおすすめします。特にノミは飼い主さんにも被害を及ぼしますから、動物病院で 効果の確実な薬をもらってください。ぶっちゃけた話、スーパーやホームセンターで売っている似たような薬は殆ど効きません。梅雨時の散歩については、散歩中にうっかり身体を濡らしてしまったらタオルで拭いてあげるだけでなくて、出来ればドライヤーで毛の根元まで乾かしてあげましょう。真夏なら気温が高いので ある程度自然に乾きますが、この時期は気温はそれ程高くないし 湿度が高いのでなかなか毛の根元まで からっと乾燥しません。洗濯物を部屋干しすると、匂いが発生しますが これは乾くまでの間に細菌が増殖してしまうからです。同様に、犬の皮膚でも細菌やカビが繁殖して 好ましくない匂いも発生しますし 人間の水虫と似たような皮膚病が起こりやすくなりますから注意が必要です。それから、この時期には、身体を掻き毟ったり、脱毛が目立つ犬との接触は、病気をもらう可能性が高いので気をつけましょう。体が濡れたままだと もう一つ心配な事があります。体が冷えてしまって風邪をひく事です。人間もそうですが、この時期に風邪をひくと身体をしっかりと温めることが難しくて、冬場よりもかえって長引くケースが多いので気をつけてあげましょう。この時期には、人間も食中毒が問題になったりしますが、ドッグフードもドライタイプは保存に気をつけないとうっかりするとカビが生えていて、下痢や嘔吐を起こす可能性がありますから、注意しましょう。この時期は少量の包装を購入し、冷蔵庫にでも保管しておけば安心でしょう。ウェットタイプでも、例えば夜に与えて、食べ残しを片付けておかないと翌朝に食べてしまい、被害を受ける可能性もありますから、特にこの時期にはフードの管理に普段以上に気をつけましょう。